「浜益神社」狛犬
日本海に面した神社の例にもれず、「浜益神社」も随分と歴史のある神社ですね~御影石製の鳥居に刻まれた 安政三年奉納 の文字にまず驚かされました。たどれば百五十九年年前に奉納されたのですね、由来によれば縁起は天保年間とされ、石狩国浜益郡に「稲荷神社」として創建されたとありました。維新後は開拓史より旧社格である「郷社」となったそうです。狛犬ですが、一見すれば「岡崎現代型狛犬」の新しい物かと思いましたが、標準的な岡崎型とはやや違うような感じなんですね~
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阿吽(あうん)配置は定位置ですが、吽形の頭に角がありました。これは古い参道狛犬の意匠で、阿形が「獅子」吽形が一角を持つ「狛犬」なんですね、通常、便宜的に狛犬と表記していますが本来「神獣」で決して犬ではありません!素材が御影石で、台座には昭和三年奉納「御大礼記念」(昭和天皇の即位礼)と彫られれていました。ただ、参道狛犬の各種参考資料を熟読すれば、台座に彫られた奉納年は必ずしも狛犬の奉納年にあらず!との見解が多く見られます、
狛犬本体の製作は町場の石材店で造り、台座基礎は地元の建設業者が作ることが多くみられる事や、何らかの理由で狛犬が壊れ、古い台座に新しい狛犬が座っていることがままあるようです。そんな事を思いながら、御影の古い意匠の狛犬、、想像すれば北陸あたりの石屋が造り、北前船のバラストを兼ね日本海を揺られて浜益にたどり着いた、、そんなロマンが似合う狛犬かなと、、
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by flycoachman
| 2015-09-27 22:29
| 狛犬