「奈井江神社」狛犬(奈井江町)
旭川から帰ってきました。引き続き空知管内の神社で「奈井江神社」です。夕張から空知地方にかけ「石狩炭田」と呼ばれる鉱脈は日本最大の石炭の産出鉱脈だそうで、奈井江町も明治二十八年に石炭が発見されると急速に発展したそうです。奈井江町のHPに依れば、遡ること明治二年、当別町の開祖「伊達邦直」が「ナヱイ川とナヱ川両川口に標杭を立てると」ありました。歴史に「if」は禁物ですが、仙台藩の岩出山藩領主だった「邦直公」一行が移住先を探して各地を回り候補地の一つであった「奈井江」が入植先になったとすれば、この地に「伊達神社」ができた可能性もありますね~
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炭鉱ですが、昭和四十二年 三井奥奈井江炭鉱が閉山するまで賑わったようです。狛犬ですが、二対ありました。一の鳥居近くの狛犬は軟石狛犬で阿吽(あうん)は定位置、昭和四十六年建納とあり「大日興産奈井江炭鉱」の奉納です。台座には昭和五十五年狛犬移転とのプレートもあり芳名が入っていました。奉納者名から推測すれば炭鉱にあった山神の狛犬を移転したのかも知れませんね~二対目の狛犬は拝殿前に大正七年に奉納されたものでした。この画像は今回の旭川行きの途中で撮ったものです、吹雪の中レンズを庇いながらの撮影でした。阿吽(あうん)は定位置軟石狛犬で、
石工名が彫られていました、彫られた文字をなぞると大正時代の石工さんの息吹が感じられるような、、、「札幌 石工 今井角右エ門 和泉裕○(文字不明)」二名の名前がありました。大正七年生まれですから九十七年もの風雪に耐えた強者ですね~二人の石工さんが精魂込めたであろう鬣(たてがみ)や体躯に彫られた唐草模様が秀逸な狛犬でした。
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by flycoachman
| 2015-11-26 22:13
| 狛犬