「浦臼神社」狛犬 (浦臼町)
一の鳥居を過ぎ、鎮守の杜へと続く参道石段の前をJRの札沼線が横切る珍しい神社です。小高い境内から眺めれば、札沼線、国道275号線を挟んで向かい側には「鶴沼公園」がありますね、由緒には「明治25年より開墾に着手し月形村に属した。明治31年に至り於札内・黄臼内・晩生内の戸数600個明年分村前村社公園地を撰定、黄臼内に宮内省鶴繁植地と記した標を2本建てた沼地があり、之を鶴沼と命名していた、、(略)」宮内省鶴繁植地とあります、ここでの「鶴」とは丹頂鶴の事で古来より食用に捕獲され、江戸時代には関東地方でも見られたようです、
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しかし乱獲の末、大正期には絶滅したと思われていました。大正末に釧路湿原で十数羽が発見され以来、保護政策が行われ現在に至っています。丹頂鶴が食用?現在では考えられませんが、故事に「鶴は千年 亀は万年」の言葉どうり「不老不死」の妙薬とされていたようです (以前、鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリを訪ねた際の聞き覚えです) 話は鶴ではなく狛犬でした。参道石段を息を切らして登ると最初狛犬がいました。阿吽(あうん)は定位置、軟石狛犬です。奉納が大正九年で石工名はありませんでした。山崎系の意匠でやや肥満気味のドッシリした印象の狛犬ですね~
拝殿近くに花崗岩製の狛犬、阿吽(あうん)は定位置ですが、意匠が面白い!獅子頭がことのほか大きく三頭身狛犬ですね、タテガミも異常に多く、石工さんのイメージには獅子(ライオン)の姿があったのかも知れません。奉納は大正七年となっていますが、これにはやや疑問があります。三対目の狛犬は拝殿に上がる階段の両脇に座しています。阿吽(あうん)は定位置、小型の軟石狛犬ですが、推測すれば、花崗岩ライオン狛犬が座っている台座にあったのは、こちらの狛犬ではなかろうか?台座に大正七年の年号はこちらの狛犬の年号では、、などと勝手な想像をしています。
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by flycoachman
| 2015-12-04 23:02
| 狛犬