「伊達神社」2 狛犬(伊達市)
「伊達神社」の二日目です。明治の始め政府(開拓使)は、蝦夷地開拓とロシア南下政策阻止、士分の失業救済などの理由により、全国から開拓団を招請します。江戸期から続く身分制度が崩壊し四民平等が成り、身分、職業、住居、婚姻も自由になり、全国から先祖伝来の田地田畑を持たない惣領男子以下や、小作人、そして士分が入植して来ます。仙台藩のように藩を挙げて移住となると、刀を捨てたとは云え士分の誇りはあり、旧藩士の子弟教育には学問所を設けるなどしたようです。開拓使のお雇い外人、ホーレスケプロンなどは「学の志あり、必ず有益の民となる」と厳しい蝦夷地の開拓にも教育を怠らない士分の志に驚嘆しています。渡道する人たちの中には食い詰めた不埒な輩も大勢いたでしょうが、道内各地に士分の開拓団が入植した事により規律が守られ自警団的な役割を果たしのかの知れませんね (仙台藩の話となると熱が入るのは、父親が宮城県の出身だからでしょうか、宮城県のDNAが騒ぎます(笑)
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さて狛犬の話です。二対の狛犬ですが、昨日の狛犬は大正十四年奉納、今日の狛犬は昭和三十一年の奉納なんですね~見た目は今日の狛犬のほうが古く見えますが材質の違いですね(材は不明) 阿吽(あうん)は定位置、驚くのはその意匠です。どう贔屓目にみても狛犬に見えません! 尖った顎、牙がありタテガミはレゲイ風で、今にも飛びかからんばかりですね、西洋のサタンやオオカミを連想してしまいます、以前何かの本で日本には狼信仰があった事を思い出し調べてみれば「オオカミの語源は、大神(おおかみ)とする狼信仰が存在し、山の神として山岳信仰とも結びついており、近世において狼信仰の中心となった武蔵御嶽神社や秩父三峯神社の狛犬はオオカミである」(Wikipedia) との記載を見つけました。この狛犬を作った石工さんは、大神信仰を知っていたのか、、奉納者が知っていたのか、、イヤー狛犬は面白い!
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by flycoachman
| 2016-01-31 23:31
| 狛犬