「涌元神社」狛犬(尻内町)
再び、道南の狛犬に戻って、今日は知内町の「涌元神社」です。涌元漁港を見下ろす小高い山の麓に小さな社がありました。面白い狛犬ですね~これまで見てきた狛犬のどの分類にも当て嵌まらない、ご当地オリジナルな狛犬ですね、意匠は極端に短い両前脚を石段の上に乗せ、上体がもたれ掛かるような前傾姿勢、貌は越前禿風のオカッパで、どんぐり眼(まなこ)一応阿吽(あうん)の区別は有るようで拝殿に向かって右が阿形で僅かに開けた口が、
にほんブログ村
にやけて見えて愛らしいが、どう贔屓目に見ても石材加工を生業にする職人さんの仕事では無いようで、地元の器用で信仰心の篤い氏子さんが彫ったとすれば納得できますね、奉納が明治四十三年で、狛犬の傍にあった手水鉢と同じ年号が入り、奉納者が「女講中」とあるところから、板子一枚下は地獄の小舟で漁にでる夫や息子の無事や豊漁を願い女房達が僅かな蓄えを集め奉納したのでしょうね、、そんな事を想い狛犬を見やれば、なおさら愛しく見えてきました。
にほんブログ村
ブログ作成の励みになります、お気に入りの写真、文章がありましたらクリックを!
by flycoachman
| 2016-03-20 22:19
| 狛犬