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北海道photo一撮り旅

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札幌市をメインに北海道の四季の写真を届けます。当サイトの画像、文章などの引用はどなた様も御自由にお使いください。リンクも御自由にどうぞ (当サイトからの画像、文章などの引用に際しての責は引用者の自己責任でお願いします)

島ノ下神社 狛犬(富良野市)

富良野市内から狩勝国道(38号線)を滝里ダム方面へ向かい道道135線と交わる交差点の奥にひっそりと「島ノ下神社」がありました。こちらの神社も神社庁のデータベースに記載が無い小さな社でした。大正二年に釧路本線の「島ノ下駅」が出来たことから往時は林業で賑わっていたのでしょうね~島ノ下駅は今年三月に旅客扱いを廃止し、島ノ下信号場になったそうです。狛犬ですが、

「出雲 構え型」が一対ありました。出雲(島根県)は古くから凝灰質砂岩、来待石の産地で出雲石ともよばれ材質が柔らかく加工が容易なことから狛犬や灯篭など造られ北前船で運ばれ全国の神社や寺院に奉納され北海道でも古い神社で見かける事ができます。島ノ下神社の狛犬の意匠は「出雲 構え型」ではありますが「来待石」かは不明です。台座には「皇紀二千六百年記念」と彫られていることから昭和十五年の奉納ですね~奉納者名の前に「雨竜郡」「姫路市」「旭川市」「富良野町」とあり様々な思案が巡りますね~

近隣の神社には同じ意匠の狛犬は居ないことから、地元の石工の手によるものではなく、本州で狛犬を彫りなれた熟達した職人さんの作品ではないかと、、(思いがけず「出雲 構え型」に出会った為か、いささか舞い上がり本殿の写真を撮り忘れました、本殿の画像はgoogleMapから拝借しました)
島ノ下神社 狛犬(富良野市)_a0315942_22191621.jpg
島ノ下神社 狛犬(富良野市)_a0315942_22192245.jpg
島ノ下神社 狛犬(富良野市)_a0315942_22192604.jpg
島ノ下神社 狛犬(富良野市)_a0315942_22193006.jpg
島ノ下神社 狛犬(富良野市)_a0315942_22193337.jpg
参考資料)
「狛犬辞典」上杉千郷/著 「狛犬コレクション」三遊亭円丈/著
「狛犬かがみ」たくき よしみつ/著 「札幌の寺社」札幌市教育委員会
「獅子狛犬と龍」獅子狛犬研究会「神社と神道のQ&A」三橋健/著
「神社辞典」白井永二 土岐昌訓/著「神社と神様がよく解る本」島崎晋/著
「北海道の狛犬」丸浦 正弘/著「北前船寄港地と交易の物語」加藤貞仁著
「狛犬遍路みち」宇野 弘介/著 「獅子と狛犬」MIHO MUSEUM/編
「狛犬見聞録」廣江正幸・永井泰/著  「石匠山崎鶴吉と系譜」岩城之正/著 
(出版社名略)
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by flycoachman | 2017-12-09 22:20 | 狛犬