夕張神社 狛犬 (夕張市)
「明治二十二年十一月十八日、北海道炭鉱鉄道株式会社の設立と共に、夕張炭山並び鉄道敷設の安泰祈願の神社として、登川村夕張炭山字社光に神殿を築造せられたことが発祥となり、井上角五郎により伊予一の宮大山祇神社並に島根県出雲大社の御分霊の御奉遷を願い奉斎した、、、以下略 (由緒より)」
(参考資料)
夕張ですから神社の目の前に大きなボタ山(ズリ山)が見えます。炭鉱の安泰を祈願する神社に相応しいですね~狛犬は四対もいましたが、近年奉納の現代岡崎型二対は他の神社でも数多く見られるものですから掲載は見合わせます(古い狛犬を巡るサイトですので) 長い参道階段の中ほどに溶結凝灰岩製の狛犬が居ました。奉納は大正九年五月三日で台座表面には多数の奉納者名が刻され、裏面には「丁未 〇石工 高木定之助」あるいは「高木定吉?」と刻されてありました。
阿吽(あうん)は定位置、はて、貌をよく見れば怖い!歯が鋭い、あごひげが直線的で長い、尾は丸く一本である。何処かで見た貌と思い自分のデーターを見れば札幌と近郊に数点見られる「鏑城型」でした。「石工 鏑城石五郎」の銘が入った「白石神社(リンク参照)」への奉納年が大正八年ですから、翌年、夕張神社に近似した狛犬が「石工 高木〇〇?」の銘で奉納されている、面白いですね~鏑城石五郎さんの弟子の作品か?あるいは夕張で独立しての作品か? 百年近く前の狛犬は何も語ってはくれないけれど、余りある想像をもたらしてくれるようで、、
(参考資料)
「狛犬辞典」上杉千郷/著 「狛犬コレクション」三遊亭円丈/著
「狛犬かがみ」たくき よしみつ/著 「札幌の寺社」札幌市教育委員会
「獅子狛犬と龍」獅子狛犬研究会「神社と神道のQ&A」三橋健/著
「神社辞典」白井永二 土岐昌訓/著「神社と神様がよく解る本」島崎晋/著
「北海道の狛犬」丸浦 正弘/著「北前船寄港地と交易の物語」加藤貞仁著
「狛犬遍路みち」宇野 弘介/著 「獅子と狛犬」MIHO MUSEUM/編
「狛犬見聞録」廣江正幸・永井泰/著 「石匠山崎鶴吉と系譜」岩城之正/著
(出版社名略)
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by flycoachman
| 2018-01-07 22:33
| 狛犬