「厳島神社」狛犬(函館市弁天町)
函館市電の終点、函館どっく前の近くの弁天町に「厳島神社」があります。由来を書き写すと「この神社は江戸前期に創建された神社で以前は弁天社と称された。場所は何度か移され、現在地には慶応二年に移ってきた。この建物は明治四十年の大火後、大正四年に建てられたものである。弁天社は明治四年市杵島神社と改められ、明治三十五年に厳島神社と改称された。境内には寄進された貴重な遺物が多く、文政六年手水石鉢を始め、天保八年加賀の廻船主たちが寄進した鳥居や嘉永七年海上安全のため奉納された方位石など古い構造物が多い。この神社は古くから海の守護神として地元漁業者のみならず、松前を始め遠くは北陸、大阪などの商人の尊信を得ていたことがこれら遺物でわかる」
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狛犬がいいですね~花崗岩製の「尾道玉乗り型」阿吽(あうん)は定位置で慶応四年に多くの船頭名で奉納されています。同じく花崗岩製の鳥居もいいですね、こちらは天保八年の奉納、鳥居には珍しく石工名が「下ノ関 石工 徳次郎作」と入っていました。百八十年近くも前、徳次郎さんが作った鳥居は北前船のバラストとして船底に積まれ浪荒い日本海を揺られて来たと想うと、鳥居の傍に、潮焼けした顔に日本手拭で頬被りして鑿と槌を持った徳次郎さんが現れる気がして、、、思わず両の手を合わせたくなりました。
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by flycoachman
| 2016-03-09 22:30
| 狛犬