対雁通相馬神社 (当別町)
昨日で積丹半島が終わり、本日より内陸部の狛犬となります。北海道の狛犬分布の特徴として海岸沿いに古い狛犬が多いですね~江戸時代から道南方面では交易や人的交流があり函館、松前、江差など日本海側には北前船のバラストも兼ねて全国各地の狛犬が運ばれていました。今日の狛犬は当別町の「対雁通相馬神社」です。国道275号線に面した神社で狛犬が面白い!
狛犬の分類で広島型(尾道型)とされる玉乗り型です。はてと思い出し、ここ当別は「伊達邦直公」を祭神とする当別神社に大きな広島型の狛犬があるではないか、、記憶を手繰れば近隣の神社にも広島型が数基あるのを思い出しました。当別、開拓の祖である殿様「伊達邦直公」を祀る社に在るものと同じ型の狛犬を奉納する~腑に落ちました。以下由緒からです
「創立明治四十二年十一月三日。旧岩出山藩第三次移民五十戸が明治十二年に入植した。祭神の奉斎は当時馬が最重要な農耕に必要なものであったので豊平の相馬神社より受けたとも言われ一方入植の際に奉持して来たとも言われるが不明である。合併により合祀された歴史を持つ御祭 神相馬神社 天之御中主大神、相馬神社御分霊 明治四十二年九月十二日創祀」
狛犬ですが阿吽(あうん)は定位置、材は軟石と思います。ほぼ同じ意匠の他の神社狛犬に「石工 岡本晴次」との銘がある事から同じ石工の手によるものではと想像します。以下はこれまで当ブログで紹介した広島型(尾道型)狛犬が居る神社にリンクを張っておきます。見比べるのも一興かと、、
「当別神社」 「高岡神社」 (参考資料)
「狛犬辞典」上杉千郷/著 「狛犬コレクション」三遊亭円丈/著
「狛犬かがみ」たくき よしみつ/著 「札幌の寺社」札幌市教育委員会
「獅子狛犬と龍」獅子狛犬研究会「神社と神道のQ&A」三橋健/著
「神社辞典」白井永二 土岐昌訓/著「神社と神様がよく解る本」島崎晋/著
「北海道の狛犬」丸浦 正弘/著「北前船寄港地と交易の物語」加藤貞仁著
「狛犬遍路みち」宇野 弘介/著 「獅子と狛犬」MIHO MUSEUM/編
「狛犬見聞録」廣江正幸・永井泰/著 「石匠山崎鶴吉と系譜」岩城之正/著
(出版社名略)
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by flycoachman
| 2017-12-05 22:17
| 狛犬