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北海道photo一撮り旅

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札幌市をメインに北海道の四季の写真を届けます。当サイトの画像、文章などの引用はどなた様も御自由にお使いください。リンクも御自由にどうぞ (当サイトからの画像、文章などの引用に際しての責は引用者の自己責任でお願いします)

厳島神社 狛犬(白糠町)

本日より狛犬を訪ねる旅も十勝管内から釧路管内、網走方面へと移動します。十勝管内は当初予定していた神社の半数ほどは日程の都合で行くことが出来ませんでした。今年、改めて訪ねたいと思っています。今日は釧路管内の「厳島神社」です。白糠町の国道38号線沿いに大きな朱色の神明鳥居が目立つ「厳島神社」です。長い参道石段の手前にJRの線路があり参拝にあたり左右確認の指差呼称が必要な神社でもあります(笑)その線路の手前に「原半左衛門 縁の地」と書かれた碑があり白糠町のHPで確認すれば

「白糠の開拓の歴史を語るのに欠かせない人物」とのタイトルがあり以下の説明文がありましたので転写いたします「白糠の開拓の歴史を語るのに欠かせない人物として原半左衛門があげられます。江戸時代、徳川将軍の護衛として、同心百人で一組とし、それが十組からなっている八王子千人同心がいました。その同心頭のひとり、原半左衛門は蝦夷地の交易が幕府の直轄になっていたのを機会に、北方の警備と開拓のため八王子同心の移住を願いでました。寛政12年八王子を出発し、半左衛門は白糠に、そして弟の新助は苫小牧に50人ずつ分かれて入地しました。半左衛門は白糠の地で土地を開拓し、自作農を行いながら、北方の警備と物資を運ぶために必要な道路の開削にもあたりました」

寛政期に入り、ロシアの南下政策が徳川幕府を脅かすようになり、蝦夷地の国防と開拓を兼ね(明治期の屯田兵の原型)徳川将軍の直属兵である八王子千人同心の次男三男が志願し、白糠と勇払に入植したそうです。寛政12年は伊能忠敬が蝦夷地を初めて測量した年でもあり、幕府も欧米列強の開国要求に太平の世では無くなってきたと思ったのでしょうね~さて、狛犬でした。小型で可愛い狛犬が一対、阿吽(あうん)は定位置で材は溶結凝灰岩でした。道東でよく見られる、独特の表情とたてがみ文様(アイヌ文様にも見える)を持った狛犬ですね、いつも参考にさせていただいている「北海道の狛犬」丸浦正弘/著の分類によれば「岡田型」のようです。
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参考資料)
「狛犬辞典」上杉千郷/著 「狛犬コレクション」三遊亭円丈/著
「狛犬かがみ」たくき よしみつ/著 「札幌の寺社」札幌市教育委員会
「獅子狛犬と龍」獅子狛犬研究会「神社と神道のQ&A」三橋健/著
「神社辞典」白井永二 土岐昌訓/著「神社と神様がよく解る本」島崎晋/著
「北海道の狛犬」丸浦 正弘/著「北前船寄港地と交易の物語」加藤貞仁著
「狛犬遍路みち」宇野 弘介/著 「獅子と狛犬」MIHO MUSEUM/編
「狛犬見聞録」廣江正幸・永井泰/著  
(出版社名略)
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by flycoachman | 2018-02-20 22:03 | 狛犬