鳥取神社 狛犬(釧路市)
狛犬の跡を追い釧路市まで来てしまいました。国道38号線は釧路管内に入り釧路国道、さらに市内鳥取地区では鳥取大通と呼ばれているのですね、今日の狛犬はその鳥取地区にある「鳥取神社」です。由緒からです
「明治十七、八年鳥取県士族移住者は鳥取村を創始したが、鎮守の神を祀った神社がないので同十九年二月の村会において「村社を建設するの件」が上程され、神社の場所、祭神について議事がおこなわれ可決された。同二十四年、古井保斗らが発起人となり同年四月二十三日、出雲大社に祭神の拝請願を出して聞き届けられたので鳥取村は、三十四番地に土地の払下げを受けて祠宇を建て大国主神を祭神とし社名を鳥取神社として祭祀を行ってきた。明治三十一年内務省より神社創立の許可を受け正式の神社となり、鳥取村民は氏子として篤く崇敬した。由来神社のなかには個人的なある神の信仰が普遍化して崇敬者が増加し、神社となった例もあるが、鳥取神社は全移住者が守護神として創立したものである」
鳥取県士族移住者が、開拓した地域ですから境内に三層のお城があるのも納得できました。狛犬ですが珍しいブロンズ製、陶製二対居ました。ブロンズ製は昭和五十年奉納の新しいものでしたが、意匠は古い様式を模したもので阿吽(あうん)は定位置、吽形(うんぎょう)には大きな角(宝殊?)がある「獅子・狛犬」が対になった古い様式でした。もう一対はこれも非常に珍しい陶製の狛犬です。陶製ですから神罰を恐れぬ輩や近所の子供が壊さないとも限らない、そこで社務所は苦肉の策として金網で囲ってしまった。備前焼(岡山県)と思いますが、遥々釧路まできて金網に閉じ込められる、狛犬の嘆きが聞こえてきそうだ!
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(参考資料)
「狛犬辞典」上杉千郷/著 「狛犬コレクション」三遊亭円丈/著
「狛犬かがみ」たくき よしみつ/著 「札幌の寺社」札幌市教育委員会
「獅子狛犬と龍」獅子狛犬研究会「神社と神道のQ&A」三橋健/著
「神社辞典」白井永二 土岐昌訓/著「神社と神様がよく解る本」島崎晋/著
「北海道の狛犬」丸浦 正弘/著「北前船寄港地と交易の物語」加藤貞仁著
「狛犬遍路みち」宇野 弘介/著 「獅子と狛犬」MIHO MUSEUM/編
「狛犬見聞録」廣江正幸・永井泰/著
(出版社名略)
by flycoachman
| 2018-02-21 22:28
| 狛犬