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北海道photo一撮り旅

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札幌市をメインに北海道の四季の写真を届けます。当サイトの画像、文章などの引用はどなた様も御自由にお使いください。リンクも御自由にどうぞ (当サイトからの画像、文章などの引用に際しての責は引用者の自己責任でお願いします)

厳島神社 狛犬(釧路市)

今日は釧路港が一望できる米町公園に近い「厳島神社」の狛犬です。数年前に「石川啄木」の歌碑を訪ね歩いた、懐かしい所でもあります。神社の歴史は古く由緒をみれば、

「厳島神社の創祀年は江戸期に遡る。年次は定かではないが、幕府が東蝦夷地を直轄した寛政十一年頃と思われる。記録の最初は、文化六年の『東行漫筆』にクスリ会所内に弁天・稲荷・山神が祀られていたとあり、同時代の絵図にも見える。安政四年には『弁天・阿寒・稲荷の三社美々敷立たり』とあり、クスリ会所の氏神であった。明治五年には金刀比羅大神・熊野大神・猿田彦大神も祀られていた。明治二十四年郷社、大正十二年には県社に列せられた」

同神社のHPからの引用ですが「文化二(一八〇五)年には二代目佐野孫右衛門が旧真砂町高台のアイヌ民族たちがカムイシュマ(アイヌ語・神岩の意)と呼び木幣いなうを立てて祀っていた約四百坪の土地に神殿を造営しました。以来累年豊漁が続き、住民も年を追って増加し、遂に神社を中心として一部落を形成するに至り、住民自ら産土神うぶすながみと崇仰するようになりました。これは安政四年に函館奉行の命により全道踏破した松浦武四郎の「久摺日誌くすりにっし」に明記されるところです」

北海道の名付け親「松浦武四郎」は久摺日誌(くすりにっし)に「アイヌ民族たちがカムイシュマ(アイヌ語・神岩の意)と呼び木幣いなうを立てて祀っていた約四百坪の土地に神殿を造営しました」と事実を記録しています。先住民族の神聖な祈りの地を和人が横奪し建立した社を見て、常にアイヌ民族に愛隣の精神を持ち擁護した武四郎は、憤怒の思いで日記を認めたのかもしれません! 話がまた逸脱してしまいました。狛犬でした~新旧合わせては三対居ました。今日はブロンズ製の狛犬です。阿吽(あうん)は定位置、奉納は昭和六年七月です。意匠がいいですね~狛犬と云うより躍動感あふれるライオンそのものです (明日も続きます)

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参考資料)
「狛犬辞典」上杉千郷/著 「狛犬コレクション」三遊亭円丈/著
「狛犬かがみ」たくき よしみつ/著 「札幌の寺社」札幌市教育委員会
「獅子狛犬と龍」獅子狛犬研究会「神社と神道のQ&A」三橋健/著
「神社辞典」白井永二 土岐昌訓/著「神社と神様がよく解る本」島崎晋/著
「北海道の狛犬」丸浦 正弘/著「北前船寄港地と交易の物語」加藤貞仁著
「狛犬遍路みち」宇野 弘介/著 「獅子と狛犬」MIHO MUSEUM/編
「狛犬見聞録」廣江正幸・永井泰/著  
(出版社名略)

by flycoachman | 2018-02-22 21:55 | 狛犬