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北海道photo一撮り旅

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札幌市をメインに北海道の四季の写真を届けます。当サイトの画像、文章などの引用はどなた様も御自由にお使いください。リンクも御自由にどうぞ (当サイトからの画像、文章などの引用に際しての責は引用者の自己責任でお願いします)

雨紛神社 狛犬 旭川市

由緒からです
「明治二十六年この地に入植した先人が、開拓殖産と無病息災の祈りをこめて、社殿建設地として既に決定していた現在地にお祀りしたのが雨紛神社の創祀である。地域の発展とともに産土神社創立の気運が高まり、当時は一村一社の定めであることから、神居神社と称しては如何との指導もあったが、入植者こぞっての運動がみのり、大正五年神居村の中の雨紛の地に国から創立の許可があり、続いて昭和四年に村社となり、神饌幣帛料供進神社に指定された。創祀以来いつの時代もかわることなく、国家の繁栄、郷土の発展、五穀豊穣、家内安全を祈り、地域の人々の篤い崇敬をうけ、近年も社殿の改修、社務所改築、大鳥居の建立、神輿の謹製、参拝者の利便を考慮した参道石段の改修、胡床(椅子)による参列者席の設置と、次々に浄財をうけ社頭の整備が進み、雨紛の守護神、産土神社として、平成四年には創祀百年を迎えた」

雨紛(うぶん)神社は旭川市の南方向(神居町)の丘の上にありました。ここの狛犬も文献ではユニークな意匠であることで知られています。やや長い石段参道を息を切らして上れば、小さな社の前にお道化た表情で苔生した狛犬が迎えてくれました。あまり大きくない狛犬で、阿吽(あうん)は定位置、阿形は大きく口を開けて咆哮しているが、あまり怖くは無く、むしろ可愛い。吽形の口はしっかり閉じ、線が彫られているだけに見える。

吽形(うんぎょう)と小獅子の組み合わせは多く見られますが、小獅子が仰向けでじゃれている意匠は珍しいですね~石工さんの親心でしようか~意匠はオリジナル性が高いですね、体躯に似合わないほど大きな神狐風の尾、頭部などは「越前禿」風にも見えます。奉納年は見つけられませんでしたが、風化の度合いから大正期から昭和初期でしょうか、材は不明です。台座には寄付人と刻され、長野県諏訪郡長地村出身 個人名がありました。狛犬奉納は、明治期に入植され大変なご苦労が結実した証でしょうか、奉納者と石工さんの思いがこもったイイ狛犬でした。

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「狛犬辞典」上杉千郷/著 「狛犬コレクション」三遊亭円丈/著
「狛犬かがみ」たくき よしみつ/著 「札幌の寺社」札幌市教育委員会
「獅子狛犬と龍」獅子狛犬研究会「神社と神道のQ&A」三橋健/著
「神社辞典」白井永二 土岐昌訓/著「神社と神様がよく解る本」島崎晋/著
「北海道の狛犬」丸浦 正弘/著「北前船寄港地と交易の物語」加藤貞仁著
「狛犬遍路みち」宇野 弘介/著 「獅子と狛犬」MIHO MUSEUM/編
「狛犬見聞録」廣江正幸・永井泰/著
「蝦夷地 場所請負人」ロバート・G・フラーシェム 
            ヨシコ・N・フラーシェム 
(出版社名略)

by flycoachman | 2018-11-26 21:02 | 狛犬