岬神社 狛犬 稚内市
狛犬に導かれて最北の地、稚内まで来てしまいました。今日はノシャツプ岬に近い「岬神社」です。天保時代(百九十年近く前)に祠を祀ったとあります。以下の由緒が面白い
「往昔ノシャップ沖合は宗谷往復船の難所として有名であり、文政のころ会所前に来た弁財船がノシャップ岬に差しかかった時、突然大時化となり幾本となく投錨したが切れて流失、残る1本を命の綱として二夜三日事無きを得た。其の錨を引揚げると錨の爪に円形五十貫余りの石がしっかり食いついて揚って来た。この霊石のお陰で助かったのだと海浜に小社を建立、大綿津見神を奉斎。岬神社と称し豊漁の神、海の護り神として祀られた。天保三年、天保六年に石鳥居の寄進があった。昭和三十七年九月開基百三十年記念として神殿改築落成および天保年間の石鳥居修復、社碑、境内玉垣、唐獅子、灯籠、手水舎の寄進があった。平成十年六月二十五日、本殿、拝殿改築」
狛犬は一対、阿吽(あうん)は定位置で材は花崗岩。意匠は「広島(尾道)玉乗り型」奉納は昭和三十五年六月、寄付者として個人名が刻されていました。最北の小さな神社に広島玉乗り型が対座している、、想像が尽きません。最後の画像は境内でのんびり草を食むエゾシカです~
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「狛犬辞典」上杉千郷/著 「狛犬コレクション」三遊亭円丈/著
「狛犬かがみ」たくき よしみつ/著 「札幌の寺社」札幌市教育委員会
「獅子狛犬と龍」獅子狛犬研究会「神社と神道のQ&A」三橋健/著
「神社辞典」白井永二 土岐昌訓/著「神社と神様がよく解る本」島崎晋/著
「北海道の狛犬」丸浦 正弘/著「北前船寄港地と交易の物語」加藤貞仁著
「狛犬遍路みち」宇野 弘介/著 「獅子と狛犬」MIHO MUSEUM/編
「狛犬見聞録」廣江正幸・永井泰/著
「蝦夷地 場所請負人」ロバート・G・フラーシェム
ヨシコ・N・フラーシェム
(出版社名略)
by flycoachman
| 2019-02-05 22:18
| 狛犬