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カテゴリ:短歌( 3 )

丹頂の丹

丹頂鶴の頭頂部の赤い色は羽毛ではなく皮膚だそうです。繁殖期には赤色が濃くなるようですね~「丹頂」の「丹」は古色の赤、朱色系のことで、古より霊力のある色であり、仙丹、薬でもあったようです。十五歳の「石川啄木」が詠んだ歌を思い出しました(以下、以前のブログからです)

漂泊の歌人「石川啄木」が盛岡中学の級友と連立って秋田県鹿角地方へと小旅行したのが明治三十四年七月のことで、啄木十五歳の時でした。岩手県盛岡~十和田~秋田県鹿角と明治の当時、どのような交通手段で旅行したものか想像も付きませんね。啄木といえば極貧の印象ですが、明治三十四年は啄木の父一禎が宗費滞納事件を起こし住職の職を追われ貧困に陥る三年ほど前なので、

僧職の家庭に育ち神童と呼ばれた一人息子の啄木を盛岡に遊学させさらに小旅行もさせるなど当時は経済的に恵まれていたのでしようね。十和田湖畔近くに「ホテル十和田荘」がありその敷地内に堂々たる歌碑がありました。歌は毛馬内、錦木塚の悲恋の伝説をもとに作られたと伝わっています。建立は昭和四十八年八月二十六日 地元有志 全国の啄木愛好者となっておりました。歌の丹摺は(古代の染色法で、赤土または茜などの染料で模様を擦り付ける) 伝承の悲恋物語で想う人の戸口にたてかけた錦木の紅い塗り色のことです。同歌は明治三十五年三月盛岡中学校の校友会雑誌に掲載されています。

丹色は、想い人に伝える色、子孫を残し繁栄を願う色、鶴は千年の故事から御目出度い色で、祝い事の席の掛軸などにも丹頂鶴が多く描かれていますね~十五歳の啄木が「丹摺(にずり)はあせぬ」と詠んだのは、錦木塚の悲恋物語に幼馴染みの「堀合節子(後の妻)」を想ったのでしょうか、、明治末、刹那ほどの時代を駆け抜けた啄木でした~四月十三日は「啄木忌」です

  「夕雲に 丹摺(にずり)はあせぬ 湖ちかき 草舎くさはら 人しづかなり

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by flycoachman | 2019-03-31 21:13 | 短歌

啄木と薄暮の釧路川

久しぶりの釧路です。以前に来たのは「石川啄木」の歌碑を訪ね歩く旅でした。啄木は明治四十一年一月、厳寒の釧路駅に降りた印象を

      「さいはての駅に下り立ち 雪あかり さびしき町にあゆみ入りにき

と詠みました。「さびしき町」にわずか二ヵ月半ほどの滞在でしたが、多くの歌を詠み残しました。釧路市内には二十五の歌碑があり関連の住居や寺などを訪ね歩くと二日では回り切れないほどでした。今日の画像は、啄木が勤めた釧路新聞社を復元した「港文館」の近くから撮った釧路川の夕暮れです。

      「こほりたるインクの瓶を 火に翳し 涙ながれぬともしびの下」石川啄木

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by flycoachman | 2017-10-01 22:00 | 短歌

柳原白蓮の歌碑

NHK朝の連ドラ「花子とアン」が終わりましたね~近年になく高視聴率だったとか、実は私は見ておりません、、ですが、村岡花子の「赤毛のアン」は女々しくも全巻、わくわくしながら読んだ記憶が、緑の切り妻屋根も輝く湖水も、恋人の小径も、お化けの森も、マリラもマシューもダイアナもギルバートも、いまだ訪れたことのないプリンスエドワード島の景色そのままで記憶の中にいまだ潜んでいます。「花子とアン」の中で花子の友人で歌人の柳原白蓮が出ていましたね~この人もいろいろな意味で懐かしい名前です。先日の北海道新聞の記事で柳原白蓮の歌碑が上川町にあることが話題になっていました。昨日、層雲峡に行った際、寄ってみました~場所は上川町清川です。集落や小学校もあったようですが、過疎が進み現在は廃屋が多くみられ歌碑があった場所も草木に覆われ「花子とアン」の話題がなければ知られぬまま朽ちていったのかもしれませんね~白蓮がこの地を訪れたのが昭和28年の事だそうです、アイヌの悲恋伝説を詠んだものですが、歌碑に刻された文字は長い歳月を物語るように消えかかりほとんど読み取れませんでした~

ゆくりなく 土中にみたる 上代の メノコの姿 おもひかなしも」 白蓮 
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by flycoachman | 2014-09-29 23:48 | 短歌